八甲田山で火山性地震 25日に12回観測 火山活動に注意

青森県の八甲田山で火山性地震が25日合わせて12回観測されました。

気象台は、地殻変動や噴気活動に特段の変化はないとして、噴火警戒レベル1を継続した上で今後の火山活動の推移に注意するよう呼びかけています。

仙台管区気象台によりますと、八甲田山では、25日、午後5時から午後11時までに地下の火山ガスなどの動きを示すとされる低周波地震2回を含め、合わせて12回の火山性地震が観測されました。

八甲田山で低周波地震が観測されたのは、平成29年5月以来です。

また、火山性地震が1日10回以上観測されたのは去年7月以来です。

26日になってからは正午現在、八甲田山での火山性地震は観測されていないということです。

また、地盤の傾きや地殻の変動を示すデータや、監視カメラの映像では特段の変化が見られなかったということです。

このため、気象台は「火口周辺に影響を及ぼす噴火の兆候は認められない」として、「活火山であることに留意」を示す噴火警戒レベル1を継続したうえで、今後の火山活動の推移に注意するよう呼びかけています。