去年8月に浸水被害 鰺ヶ沢町の中村川の治水対策などが決定

去年8月の記録的大雨で浸水被害をもたらした鰺ヶ沢町の中村川について治水対策を話し合う会議が開かれ、町内に雨水をためる施設をつくることなど、内水氾濫を防ぐための具体的な対策が決定しました。

去年8月の記録的な大雨で、中村川から水があふれ鯵ヶ沢町に大きな被害が出たことを受け、治水対策について話し合う会議が、20日、開かれ、国や県それに町の職員などおよそ50人が参加しました。

会議では中村川の護岸や堤防の改修工事を令和8年度までに終えるとしたうえで、内水氾濫を防ぐため、町内に雨水をためる施設をつくることや、田んぼの水をせき止める設備を整えることなど、今後の具体的な治水対策が提示されました。

そして、住民の防災意識を高めるため、内水ハザードマップを作成することや、水害が発生した際に浸水の深さなどがリアルタイムで把握できるよう、建物や電柱などに取り付けるセンサーを導入することも提案され、会議で承認されました。

20日決定した対策は、今後、国や県、町などの関係機関が連携しながら進め、来年度から住民説明会を開くなどして周知を図っていくということです。

県土整備部の宮本健也部長は「去年の災害を踏まえ、2度とこういった災害がないよう対策を考えた。多くの機関が関わって対策を決めたので、今後も連携して実施に向けた取り組みを進めていきたい」と話していました。