核燃料サイクル施設 視察申し込み者の個人情報流出した可能性
青森県六ヶ所村にある使用済み核燃料の再処理工場など核燃料サイクル施設の視察を申し込んだ、のべ5000人近くの個人情報が流出した可能性があることが分かり、事業者の日本原燃は視察を申し込んだ関係者に順次連絡をとり説明や謝罪をするとしています。
核燃料サイクル施設の事業者の日本原燃によりますと先月19日、視察に訪れる人や団体の受け入れ業務を委託されていたグループ会社のパソコンが、不正なアクセスをうけウイルスに感染していることが分かりました。
その後、パソコンは去年6月10日の時点でウイルスに感染していたことが分かったということで感染が発覚するまでのおよそ8か月間に視察を申し込んだ国や自治体、報道機関の関係者などのべ4982人の個人情報が外部に流出した可能性があるということです。
流出した可能性があるのは、住所、氏名、電話番号のほか免許証やマイナンバーカードといった証明書のコピーなどです。
日本原燃によりますと、これまでのところ個人情報が悪用されるなど被害の情報は入っていないということですが、今後、視察をした人や団体などに順次連絡をして、いきさつを説明したり謝罪したりするということです。
日本原燃の担当者は「個人情報が漏えいした可能性があるお客様に対して多大なるご迷惑とご心配をおかけしたことを深くおわび申しあげます。原因究明に努め再発防止を徹底したい」と話していました。