公営水道事業を6ブロックに分け連携へ 利用者減や効率化で

青森県は、現在市町村などがそれぞれ行っている公営水道事業について、6つのブロックに分けて連携する計画案をまとめ、今後それぞれの地区で具体的な検討を進めることにしています。

県内では、現在34の市町村が個別に、残る自治体は連携して、水道事業を行っています。

しかし、人口減少にともない水道の利用が減る一方で、水道管などの老朽化が進んでいることなどから事業の効率化をはかろうと、県は、東青、中南、三八、西北、上十三、下北の6つのブロックで、それぞれの自治体が連携する「県水道広域化推進プラン」の計画案をまとめました。

計画によりますと、6つのブロックすべてで事業の統合をした場合、経費削減や国からの交付金により2025年度からの45年間で、最大555億円あまりの効果があるとしています。

また、事業統合した場合には、将来の水道料金についても、上昇幅を最大で4割以上抑えられるということです。

青森県は、来年度からそれぞれの地区で具体的な検討を進めてもらうことにしていて、再来年度までに各地区での結論をまとめたいとしています。

青森県市町村課は、「今後水道事業は厳しい経営状況が見込まれるが、広域化で経費削減などの課題解決につながるので、検討のきっかけの1つとしてほしい」としています。