不通の津軽線“復旧工事行うか検討会議見て判断”JR盛岡支社
去年の大雨以降、一部区間が不通となっているJR津軽線について、JR東日本盛岡支社の久保公人支社長は、沿線自治体などと進めている検討会議の方向性を見て、復旧工事を行うかどうか判断する考えを示しました。
JR津軽線は、去年8月の記録的な大雨で外ヶ浜町の蟹田駅と三厩駅の間が不通となり、いまも復旧のめどが立っていません。
JR東日本盛岡支社は、これまでに雪の状況などを踏まえ、年度内の工事着手は困難な状況だとしていて、沿線自治体などとともに、この地域の今後の地域交通のあり方などを検討する会議を開いています。
2日記者会見を開いたJR盛岡支社の久保公人支社長は、津軽線について「住民からは鉄道を残してほしいという声もあるが、新たな形がいいという意見もあり、方向性が定まっていない」と述べました。
その上で、今後については「検討会議の状況をもう少し見守ってからという形だ。このエリアでどういう交通体系が一番利便性が高く、利用も促進されるかという観点から判断していきたい」と述べ、検討会議の状況を踏まえて工事を行うかどうか判断する考えを示しました。
また、ことし3月末までとしていたこの区間の乗り合いタクシーでの振り替え輸送について、運行本数を増やすなどサービスを拡充した上で来年3月末まで1年間延長する方針も示しました。