雪山で遭難を想定 スキー場で救助訓練 青森 鯵ヶ沢町

雪山で遭難が発生したことを想定した救助訓練が鯵ヶ沢町のスキー場で行われました。

この訓練は、弘前医療福祉短期大学が雪山での救助活動を学んでもらおうと救急救命学科の学生を対象に毎年行っていて、28日は2年生37人が参加しました。

雪崩に巻き込まれた人を捜索する訓練で学生たちは横1列に並んで斜面を進みながら長さ3メートルほどの棒を地面に差し込んでいきました。

そして訓練用の人形を発見すると担架に乗せて救助していました。

また、救助者の足を包帯で固定するなどして骨折の応急処置の方法を教わっていました。

このあと、学生たちは負傷者の体温が下がらないよう毛布やブルーシートをかけてから救助用のソリに固定し、6人がかりで搬送する訓練も行い雪山での救助技術を学んでいました。

県警察本部によりますと、雪山での遭難事故は去年5件発生し、1人が死亡したということです。

参加した男子学生は、「斜面で遭難者を探す訓練は体力的にも難しかったが無事に発見できてよかった。地元の弘前で消防士になりたいので必要な知識を今のうちに身につけたい」と話していました。