書店減少受け 田子町のコンビニに本の販売コーナー新設

近年、県内の書店が少なくなっていることを受け、田子町にあるコンビニの店内には文庫や絵本などを取り扱うコーナーが新たに設けられ、オープン初日から多くの人が訪れました。

これはコンビニ大手のローソンと、本の流通を請け負う日本出版販売が、田子町のコンビニの店舗を改修して1日オープンしました。

新たに設けられたスペースには文庫や漫画、それに新書など、およそ10000冊が販売されています。

店内には、午前中から多くの客が訪れ、気になった本を手に取ったり、買い求めたりしていました。

田子町の60代の女性は「本を買う場合は八戸市まで行っていたので、近くにできて助かります」と話していました。

日本出版販売によりますと、田子町や五戸町などがある三戸郡には、数年前まで5つの書店がありましたが、現在は3つに減り、人口1人あたりの書店の店舗面積は全国平均の10分の1ほどにとどまっているいうことです。

日本出版販売の高橋伸明さんは「本との接点や読書の習慣がなくなっていることが課題で、コンビニのような多くの人が訪れる場所で、本と出会う機会が増えてほしい」と話していました。