「むつ湾フェリー」新たな船の費用負担 関係市町村理解で合意
「むつ湾フェリー」の運航に導入される予定の新たな船の費用負担をめぐり、県が示した案について、1日関係する13すべての市町村からの理解が得られ、合意に至りました。
外ヶ浜町とむつ市を結ぶ「むつ湾フェリー」は、船の老朽化が進んでいることなどから令和8年度に新たな船が導入される予定ですが建造費はおよそ22億円と見込まれています。
これまでに県は9割を県や会社が負担し、残りを13市町村が持ち株比率に応じて負担する案を示していましたが、むつ市が「13市町村のみが負担することが妥当かどうか疑問だ」などと述べ、合意には至っていませんでした。
これについて、青森県は先月までに一部の関係市町村の首長らに説明を行ったうえで、1日の会議で前回と同じ負担割合の案を改めて示しました。
この中で、むつ市の担当者は、持ち株比率に応じた負担には疑問は残るとした一方、「ほかの12市町村は理解を示している」などと述べ、むつ市としても理解したという認識を示しました。
ほかにも反対意見などはなく、これにより、新たな船の建造費の負担割合について合意に至りました。
今後、県は建造に向けた調整や利用促進などについて具体的な検討を進め、今月開かれる県議会の定例会で、新たな船の建造の基本構想などに関係する予算案を提出する方針です。