全国有数のシジミの産地 十三湖でことし初めての入札

全国有数のシジミの産地として知られる、津軽地方の「十三湖」で、ことし初めてのシジミの入札が行われました。

五所川原市やつがる市などに面した十三湖は、岩木川の淡水と、日本海の海水が混じり合う汽水湖で、全国有数のシジミの産地です。

湖では、4日午前7時から地元の漁協に所属している漁業者およそ40人が割り当てられた区画に入り、腰ほどの深さの水に浸かりながら「じょれん」と呼ばれる専用の道具を使って砂地に潜り込んだシジミをすくい上げていきました。

このあと作業小屋で大きさを選別したシジミが十三漁協の荷さばき施設に集められ、ことし初めての入札にかけられました。

施設ではおよそ3.4トンのシジミがずらりと並べられ、事前に入札したなかから最も高い値段を提示した業者がシジミを競り落としていました。

漁協によりますと、昨シーズンの冬はシジミが大きく育つ前に死んでしまう状況が広がり、漁獲量が大幅に減りましたが、ことしは順調に成育し、例年どおりの漁獲を見込んでいるということです。

十三漁業協同組合の梶浦武也組合長は、「漁業者は、食卓においしいシジミを届けようと、朝早くから冷たい水に入って、漁をしています。消費者の皆さんに安心安全なシジミを届けていきたい」と話していました。