八戸城跡 正門の柱の土台「礎盤」が見つかる 報道向け公開

旧八戸藩の居城があった八戸城跡では今月、城の正門にあたる大手御門の柱の土台「礎盤」が見つかり26日、報道向けに公開されました。

八戸市中心部では本八戸駅周辺の道路工事が行われるのに伴って、市が先月から八戸城跡の発掘調査を行っています。

この調査では今月17日に2つの柱の礎盤が見つかり、調査最終日の26日報道向けに公開されました。

礎盤は柱とそれを支える礎石の間に置かれる、柱の土台にあたるもので、見つかった礎盤は八戸城の本丸の南東側の地中、深さ1メートル65センチほどのところから見つかったということです。

礎盤の1つは幅が最大でおよそ1メートル25センチ、もう1つはこれより一回り小さく、それぞれ3メートル40センチ離れて配置されていたということです。

これらは江戸時代に描かれた絵図面の配置と一致していることから城の正門にあたる大手御門の柱があった場所だと考えられるということで、今後、専門家による詳しい調査が進められる予定です。

八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館の工藤朗館長は「城内の配置を調べるうえで大きな手がかりになる。発掘調査の成果は今後も市民の皆さんにお伝えしていきたい」と話していました。