VRでスポーツチャンバラ授業 障害者の参加機会を 弘前

コロナ禍で障害者がスポーツ競技に参加する機会が減っていることを受け、青森県弘前市の特別支援学校ではVR=バーチャルリアリティーを使ったスポーツチャンバラの授業が行われました。

新型コロナウイルスの影響で青森県障害者スポーツ大会がことしも中止されるなど障害者がスポーツ競技に参加する機会がここ3年間、減少しています。

こうした状況を受けて、13日、弘前大学教育学部附属特別支援学校では感染を防ぎながら対戦型のスポーツを体験してもらおうとVRを使った授業が行われました。

授業に取り入れたのは柔らかい棒で対戦するスポーツチャンバラで、知的障害がある高等部の生徒およそ20人が参加し、ゴーグルに映し出される相手の攻撃を見ながら一生懸命、棒を打ち込んでました。

参加した高校1年の男子生徒は「相手の動きが速くて迫力がありました。VRゴーグルを使ってフェンシングもやってみたいです」と話していました。

川村泰弘校長は「コロナの影響でスポーツ競技に参加する機会は減ってしまいましたが、VRを活用すると1人でも相手にあわせて動く動作が可能になります。
これから教材としてさまざまな場面で活用したいです」と話していました。

この学校ではVRゴーグルをおよそ20台所有していて、希望があれば来月から市内のほかの学校にも貸し出したいとしています。