県議会の特別委員会 JR津軽線や五能線の存続めぐり質疑白熱
ことし8月の大雨の影響で、JR津軽線や五能線が運転できなくなっていることなどについて、県議会の特別委員会で、国土交通省の担当者とJR東日本の幹部を参考人として招いて質疑が行われ、議員からは在来線の存続を求める意見や質問が相次ぎました。
ことし8月の大雨の影響で、JR津軽線は、外ヶ浜町の蟹田駅と三厩駅の間で、JR五能線は、鯵ケ沢駅と秋田県の岩館駅の間で、運転が出来なくなっています。
7日、県議会の「新幹線・鉄道問題対策特別委員会」が開かれ、県議会議員や副知事などのほか、参考人として、国土交通省の石原大官房審議官とJR東日本の渡利千春常務が参加しました。
まず、2人からそれぞれ、在来線の被災状況や在来線のあり方に関する検討状況などが説明されました。
議員たちからは「大雨の被害を受けて廃線になるのではないかと不安が寄せられている」、「大切な地域の足なので維持してもらいたい」などと被害を受けた在来線を含め廃線にしないよう求める意見や質問が相次ぎました。
これに対し、石原官房審議官は「廃止や存続などの結論をおいて、検討は開始されるものではない」などと述べ、路線の存続については、地域で果たす役割や意義など、それぞれの事情を丁寧に見ていく必要があるという認識を示しました。