「買い物難民」の高齢者支援 「移動スーパー」費用の一部補助

地域の商店の減少が進む中、「買い物難民」となっている高齢者を支援してもらおうと五所川原市は「移動スーパー」の費用の一部を補助することになり、30日、お披露目式が行われました。

五所川原市役所でお披露目されたのは、冷蔵設備を搭載した軽トラック型の「移動スーパー」で、生鮮食品や弁当、日用品など400品目の商品を陳列しています。

五所川原市は、移動スーパーの事業者に車両の購入費用の一部を補助することで地域の商店の減少による「買い物難民」の支援と高齢者の安否確認など行政との情報共有を担ってもらう制度を今年度、新たに導入し来月、運用を始めます。

市内では、来月4日から週に6日、市内の高齢者の自宅およそ100軒を巡回するということです。

お披露目式で佐々木市長は「安心して住み続けられる持続可能な地域を作るために今後、さらに拡大していきたい」とあいさつしました。

このあと、移動スーパーは実際に利用する客のもとを訪れ、珍田八五さん(86)は「寒くなると買い物が1番大変になりますがこれで心配がなくなり本当に助かります」と話していました。

移動スーパーは、「イトーヨーカドー」が徳島県に本社を置く移動スーパー事業者とともに全国16都府県で展開しているということです。