東北電力 29日の電力ひっ迫は回避 30日はひっ迫準備情報

29日、電力の需給が厳しくなるおそれがあるとして出されていた「電力需給ひっ迫準備情報」について、東北電力は28日、新たに市場から電力を調達するなどした結果、需給が厳しい状況は回避される見通しになったことを明らかにしました。

厳しい暑さの影響で冷房などで使う電力の需要が増えていて、東北電力は29日、東北6県と新潟県で電力需給が厳しくなるおそれがあるとして、「電力需給ひっ迫準備情報」を初めて出し、企業や家庭に対して節電の準備を進めるよう呼びかけていました。

これについて、東北電力の樋口康二郎社長は28日の記者会見で、電力供給の余力を示す「予備率」は29日、安定供給に余裕がある水準の5%を確保し、需給が厳しい状況は回避される見通しになったことを明らかにしました。

その理由として、▽不足する電力を新たに市場から調達したことや、▽試運転中の火力発電所の出力を上げたことなどを挙げました。

その上で樋口社長は「3月の地震で被害を受けた火力発電所が完全に復旧していない上、6月にこれほど暑くなるのは例がなく、厳しい状況にある。本格的な夏に向け、点検中の火力発電所を運転再開させるなど、安定供給に向けた対応を進めたい」と述べました。

厳しい暑さの影響で東北電力の管内では30日、電力供給の余力を示す「予備率」が5%を下回るおそれがあるとして、東北電力は「電力需給ひっ迫準備情報」を出しました。
東北電力は家庭や企業に対して、節電の準備を進めるよう求めています。

【電力ひっ迫警報と注意報】
電力需給がひっ迫する事態に備えて、経済産業省は少しでも早く節電の必要性を呼びかけるため「電力需給ひっ迫注意報」を新たに設けました。

背景にはことし3月、東京電力管内で初めて出された「電力需給ひっ迫警報」をめぐって、発令が前日の午後9時すぎと遅れ、家庭や企業の間で節電に取り組むのが遅れたという批判が相次いだことがあります。

このため、経済産業省として少しでも早く節電の必要性を周知しようと注意報を設けることにしたのです。
その仕組みです。

(電力需給ひっ迫注意報)
前日の段階で電力供給の余力、いわゆる「予備率」が5%を下回ると予想される場合、午後4時をめどに「電力需給ひっ迫注意報」を発令します。

(電力需給ひっ迫警報)
さらに、予備率が3%を下回ると予想された場合には、対策を強化するため、「電力需給ひっ迫警報」を発令し、一層の節電を呼びかけることにしています。

【私たちにできる節電】
私たちにできる節電とはどのようなものなのでしょうか。

資源エネルギー庁によりますと、夏に家庭で電力消費が多い家電製品の割合は、▼エアコンがトップで34.2%、▼次いで冷蔵庫が17.8%、▼照明が9.6%となっていて、この3つで全体の6割を占めています。

このため、資源エネルギー庁は節電の効果を十分に発揮するためには、エアコンと冷蔵庫、そして照明の使い方を工夫することが大きなポイントだとしています。

具体的には、▼エアコンでは▽ドアや窓の開閉を少なくすること、▽扇風機を併用すること、▽室外機のまわりに物を置かないことなどをあげています。

▼冷蔵庫では▽麦茶やカレーなど温かいものはさましてから入れること、▽開ける回数を少なくすること、▽壁から適切な間隔で設置することなどをあげています。

そして、▽冷蔵庫の設定温度を「強」から「中」にすることで節電ができるとしています。

▼照明では▽点灯時間を短くすること、▽白熱電球を蛍光灯のランプに変えることや、▽LEDのランプに変えることで省エネになるとしています。

資源エネルギー庁は「日常生活に支障がない範囲で節電に協力してほしい」と呼びかけています。