「ツキノワグマ出没警報」を8月末まで延長 秋田県

秋田県は、クマの目撃や人への被害が相次いでいることから、今月末までとしていた「ツキノワグマ出没警報」を、8月末まで延長することを決めました。

県内では去年、クマに襲われるなどしてけがをした人が過去最多となり、ことしも今月24日までに少なくとも6人がけがをするなど被害が相次いでいます。

県はことし4月に、「ツキノワグマ出没警報」を発表し、山を訪れる際には単独行動を避けることや、住宅地の中でもクマのエサとなる米ぬかや生ごみを屋外に放置しないなど注意を呼びかけてきましたが、クマによる被害や目撃はあとを絶ちません。

このため、県は、今月末までとしていた「ツキノワグマ出没警報」を8月末まで延長し、注意喚起を続けることにしました。

特に、「入山禁止地域」に指定されている、鹿角市十和田高原地区、鹿角市八幡平から仙北市玉川までの地区、小坂町樹海ライン沿いから鹿角市十和田大平地区の3つの地域については、人が集めた山菜を奪ったり、積極的に人を襲ったりするなど、危険性の高いクマによる被害が起きているなどとして、県は絶対に立ち入らないよう強く呼びかけています。