大森山動物園 ゾウのリリー 仙台市の動物公園へ旅立ち

繁殖のため、秋田と仙台の動物園の間で交換して飼育されていたメスのアフリカゾウのリリーが、秋田市の大森山動物園から仙台市の動物公園に戻ることになり、3日朝、秋田を旅立ちました。

リリーは2018年、新たな環境で繁殖を試みるため、秋田市で飼育されていた別のアフリカゾウの花子との交換で、仙台市の八木山動物公園から大森山動物園に移されました。

しかし、交換から6年がたち、繁殖の可能性がなくなってきたことなどから、それぞれのゾウをもとの場所に戻すことになり、大森山動物園では朝からリリーを輸送用の箱に入れ、クレーンでトラックに乗せる作業が行われました。

作業の間、リリーは飼育を担当する職員から「大丈夫、大丈夫」と声をかけられ、落ち着いた状態でトラックに乗りました。

最後に関係する職員たちが動物園の駐車場に集まり、リリーの出発を見送っていました。

大森山動物園の三浦匡哉園長補佐は「無事にリリーを送り出せて、まず、ほっとしています。

仙台に着いたら体をゆっくりと休めて、ほかの動物たちと仲良く、穏やかに過ごしもらいたいと話していました。

リリーは3日午後に仙台市の八木山動物公園に到着する予定です。