運転免許証の有効期限が切れたまま車を運転 職員を停職の処分

運転免許証の有効期限が切れているのにもかかわらず、更新せずおよそ6年間にわたって出張などで車を運転したとして、県は出先機関の男性職員を停職6か月の懲戒処分にしました。

懲戒処分を受けたのは、秋田地域振興局管内にある県の出先機関の51歳の男性職員です。

県によりますと、この職員は去年10月25日、公用車を運転して出張先に向かっていた際、由利本荘市内のコンビニの駐車場で電柱に衝突する事故を起こしたということでその際に運転免許証の有効期限が切れていたことがわかったということです。

当時、助手席には同僚の女性が乗っていて、胸を強く打つなど全治2週間のけがを負ったということです。

免許証の有効期限は平成29年9月で失効していて、男性職員は免許証の失効に気づいたものの懲戒処分の対象となることをおそれ、無免許のまま運転を続けていたということです。

県が調べたところ、男性は平成30年度から去年10月までの免許が切れたまま合わせて222回、公務で公用車と自家用車を運転したということです。

職員はことし3月、過失運転致傷と道路交通法違反の疑いで検察に書類送検されていたということです。

このため、県はこの職員を21日付けで停職6か月とするとともに、同じ出先機関の上司の女性職員を厳重注意の処分にしたということです。

県では今後、職員の有効期限を一覧にして毎年、免許証の更新ができているかチェックすることにしています。

県総務部の谷剛史部長は、「県民の信頼を損なうものであり、心からおわび申し上げます。二度と同じことが起こらないよう職員に対し注意喚起してまいります」と述べました。