警察官がクマに襲われた被害受け 県が緊急の対策会議

18日、秋田県鹿角市で警察官2人がクマに襲われ、重傷を負う人身被害が発生したことを受けて、県は緊急の対策会議を開きました。

18日午後1時ごろ、鹿角市十和田大湯の山林で男性が倒れているという通報を受けて、捜索に入った鹿角警察署の20代と40代の男性警察官2人がクマに襲われました。

これを受けて、県は午後8時から緊急対策会議を開き、知事や副知事、警察などおよそ20人が出席しました。

この中では、警察官2人が捜索を開始してから40分後に、男性が亡くなっているのを見つけて搬送しようとした直後に、クマに襲われたことなどが報告されました。

2人は、頭や腕などにけがをして重傷だということです。

その上で、鹿角市は現場の山林を含む形で入山を禁止するエリアを拡大し、一般の人が立ち入らないようにしたとしています。

また、この山林では、ほかにも山菜採りに入った68歳の女性の行方がわからなくなっていて、警察や消防は19日、改めてヘリコプターやドローンなどを使い、捜索することにしています。

会議に参加した佐竹知事は「ほかの県からの入山者もいるので、ほかの県に対しても注意を呼びかけないといけない。国と話をして、急いで対策を検討していきたい」と話していました。