市街地周辺に生息のクマの行動 NHK秋田や県など共同調査へ

クマ出没対策を検討するうえでのデータにしようと、NHK秋田放送局や秋田県、鹿角市などは、共同で市街地周辺に生息するクマの行動パターンなどを調査することになりました。

調査を行うのは、NHK秋田放送局、秋田県、鹿角市、そして東京農業大学の山崎晃司教授、東京農工大学の小池伸介教授でつくる研究グループです。

鹿角市の市街地周辺に生息するクマにGPSやカメラを搭載した首輪を取り付けて位置情報や映像を分析します。

そして、クマがどのように市街地に近づくかなど行動パターンを調べ、今後のクマ出没対策を検討する上での基礎的なデータとします。

6日は、市の担当者や地元の猟友会の人たちが、首輪を取り付けるクマを捕獲するため、わなを設置しました。

調査にあたって、鹿角市は住民の安全を確保するため、首輪を取り付けたクマが市街地などに近づいてきた場合、ほかのクマと同様、市の防災メールで注意を呼びかけるとともに、山奥への追い払うなどの対応を取るということです。

調査を行う東京農業大学の山崎晃司教授は「なぜ秋田県にクマが大量に出没しているのかきちんと調べることは大切ではないか。クマが市街地付近でどう動いて何をしているのか調査することは、今後のクマ対策を考えた場合、画期的なことだと思う」と話しています。