大型連休を前に 男鹿市の観光地で遊覧船の安全点検

観光客の増加が見込まれる大型連休を前に、男鹿市の観光地、入道崎では秋田運輸支局と秋田海上保安部が合同で遊覧船の安全点検を行いました。

合同の安全点検は、おととし4月に北海道の知床半島沖で起きた観光船の沈没事故を受けて行われていて、25日は秋田運輸支局と秋田海上保安部の職員あわせて6人が男鹿半島周辺をめぐる遊覧船の事業者を訪れました。

職員たちは、救命胴衣や消火設備などが正しく備えられているかや、船内から外に通じるドアが、水が入らないように密閉されているかなどを点検していました。

また、運航会社の事務所では、風や波の高さなど運航する際の中止基準が明確で従業員と共有されているかや、緊急時の連絡体制や通信手段が確保されているかなどを確認していました。

秋田運輸支局の山岡暁運航労務監理官は「県内の観光船の事業者は安全への意識は高いが、きょうの点検を通して油断や確認漏れがないか改めて確認してほしい」と話していました。

点検を受けた「男鹿遊覧透視船」の古谷之彦社長は「お客さんの安全が一番なので、出航できるかどうかの判断は十分に注意して、楽しんでもらえるよう営業していきたい」と話していました。