稲の種をまいて苗を育てる作業が最盛期 大館市

秋田県大館市で、稲の種をまいて苗を育てる作業が最盛期を迎え、ことしのコメ作りに向けた動きが本格化しています。

大館市比内町にあるJAあきた北の苗を育てる施設では、今月8日に稲の種まきが始まりました。

ベルトコンベヤーで流れてくる縦30センチ、横60センチの箱に土を敷き詰め、それに種もみをまいて最後に再び土で覆います。

農協の職員たちは、機械で自動的に行われる一連の作業を確認しながら土や種もみを補充し、出来上がった箱をフォークリフトで保管場所となる苗を育てる施設へ運んでいました。

JAによりますと、ことしは「あきたこまち」を14万箱、「めんこいな」を5万箱供給する予定で、去年の猛暑の影響で芽が出るのが遅くなることが心配されましたが、今のところ生育は順調だということです。

JAあきた北の高橋良児さんは「農家にいい苗を提供できるよう一致団結して作業している。近年、異常気象に見舞われているが、基本に忠実にコメ作りを行い、秋には笑顔で収穫できれば」と話していました。

稲の種まき作業は来月3日ごろまで続き、芽が出た苗の出荷は来月13日から始まるということです。