クマなどによる被害で市民へ見舞い金制度 北秋田市

北秋田市は、クマなどの指定管理鳥獣に襲われて亡くなった人の遺族や、けがをした市民へ見舞い金を支給する制度を設けることになりました。

北秋田市では、去年10月、市の中心部で5人が相次いでクマに襲われ、同じ日の夜には帰宅途中の中学生も襲われるなど、去年7月から11月にかけて15人がケガをしました。

こうした事態を受け、環境省が今月16日付けでクマを「指定管理鳥獣」に新たに指定したことに伴い、北秋田市は、亡くなった人の遺族やケガをした人のために見舞い金制度を設けることになりました。

具体的には、市民がツキノワグマやイノシシ、それにニホンジカに襲われて、死亡した場合は遺族に30万円、かみつきなどによるけがをした場合は5万円を支給するということです。

市は、見舞い金の予算50万円を盛り込んだ補正予算案を今月26日に開かれる臨時の市議会に提出することにしています。

北秋田市農林課は、「市民には引き続き、情報を発信してクマへの注意を喚起するとともに、捕獲が必要な場合は適切に対応していきたい」と話しています。