耕作放棄地の菜の花が見頃 農家高齢化でことしで見納め 大仙

メンバーの高齢化などでことしで栽培を終える大仙市の耕作放棄地の菜の花が見頃を迎え、一面、黄色に染まった花畑が訪れた人たちを楽しませています。

大仙市協和小種では、使われなくなった耕作放棄地を有効活用しようと、平成19年から地元農家の有志が中心となって菜の花を植える取り組みを続けています。

ことしも地元の農家5人が去年夏ごろからおよそ6.5ヘクタールの土地に種をまくなど準備を進め、菜の花は例年より3週間ほど早く、今月14日ごろから見頃を迎えているということです。

家族で訪れた近くに住む20代の女性は「話では聞いていましたが、初めて来ました。すごくきれいで、穴場だと思います」と話していました。

花の手入れをしてきた地元農家の有志によりますと、メンバーが70代と高齢になり、去年8月の猛暑の中での農作業が過酷だったことから、ことしは新たに種をまかず、菜の花畑はことしで最後になるということです。

菜の花を植えてきた農家の佐藤誠さんは「さみしさが半分、ほっとしたのが半分です。毎年たくさんの人に見に来てもらい、本当にありがたく思います」と話していました。

菜の花は今月いっぱい楽しめるほか、種は収穫され、搾って菜種油として道の駅などで販売されるということです。