秋田市の大森山動物園 飼育員の仕事の裏側を紹介するイベント

4月19日が語呂合わせで「飼育の日」とされていることを受けて、秋田市の大森山動物園では、ふだんは見られない飼育員の仕事の裏側を紹介するイベントが開かれました。

4月19日は「しいく」と読めることから全国の動物園などで作る団体が「飼育の日」と定めていて、大森山動物園でも毎年、この日の前後に関連したイベントを実施しています。

ことしは飼育員の仕事の裏側を紹介する企画が行われ、このうち、レッサーパンダのコーナーでは飼育員が動物の体を押さえてストレスを与えないよう餌のリンゴで誘導して体重計に乗せたり、虫歯がないか確認したりする様子が披露されました。

また、ポニーのコーナーでは、ひづめに詰まった泥やふんをブラシなどでかき出す「裏掘り」と呼ばれる手入れが実演されたほか、前髪のように伸びたたてがみを短くカットする様子など、ふだんは見られない飼育員の仕事内容が紹介され、訪れた人たちは熱心に見入っていました。

徳島県から訪れた小学生の女の子は「ポニーがかわいかったですが、ちょっと前髪を切りすぎているかなと思いました」と話していました。

飼育員の柴田典弘さんは「飼育員が日頃、当たり前にやっている動物のケアも、その意味をきちんと伝えることで楽しく学べる動物園になるのではないかと期待しています」と話していました。