自殺についてNPOがフォーラム LINE相談の心がけを説明

自殺対策に取り組むNPO法人が秋田市でフォーラムを開き、通信アプリ「LINE」の相談窓口で話を聞くときの心がけなどを説明しました。

このフォーラムは、自殺対策に取り組む秋田市のNPO法人、「蜘蛛の糸」が県内で行っている先進的な取り組みを知ってもらおうと開きました。

この団体は、通信アプリの「LINE」で利用者の不安や悩みの相談に応じていて、フォーラムの中では、スキルアップのため、15人ほどいる相談員が定期的に専門家を交えた研修会を行っていることなどが紹介されました。

また、若手の相談員は話を聞く際の心がけについて、▽アプリでは相手の表情が見えないため、言葉づかいに気をつけ気持ちを想像することや、▽相手の悩みや苦しみを即座に解決しようとせず、一緒に考える姿勢を伝えることが大切だと説明しました。

厚生労働省によりますと、去年の県内の自殺者は194人で、前の年より30人少なくなった一方、人口10万人あたりでは20.9人と全国で5番目に多くなっています。

参加した30代の女性は「会社で離職や休職する人の話を聞く相談室を作ることを検討していて、きょうの話を聞いてメールやLINEで相談を受け付けることも手軽で興味深いと感じました」と話していました。

相談員の一人、大和田涼夏さんは「私自身、気持ちが苦しくて病院に通ったことを友人にとがめられた経験がありショックでした。周りに相談しやすい環境をどんどんつくっていきたい」と話していました。