梅雨の時期を前に 河川国道事務所が雄物川の堤防の安全点検

河川の増水により、氾濫などの危険性が高まる梅雨の時期を前に、雄物川の下流の堤防で安全点検が行われました。

秋田河川国道事務所は、毎年、雨が多く河川の氾濫などの危険性が高まる梅雨の時期を前に、県内の雄物川や子吉川で堤防の点検を行っています。

19日は、秋田市の雄物川下流に職員など18人が集まり、川の両岸に分かれて堤防を歩いて見回りました。

職員らは、のり面に棒を刺して土の硬さを確かめたり、水はけを悪くする植物が多く生えている場所をタブレット端末で記録したりしていました。

秋田河川国道事務所によりますと、去年7月の記録的な大雨で雄物川の下流は一時、氾濫危険水位を上回るほど増水しましたが、堤防には大きな被害はなかったということです。

ただ、堤防はモグラが掘った穴1つからでも大きく崩れる可能性があるということで、点検で異常が見つかった場合、早急に対処したいとしています。

秋田河川国道事務所河川管理課の阿部政昭課長は「河川の洪水から住宅や田んぼを守る堤防の役割は非常に重要だ。対策が必要な場所は早急に対応したい」と話していました。