稲の種もみの選別など行うJAの新施設 秋田市に完成

稲の種もみの選別などに使われるJAの新しい施設が完成し、19日、秋田市でしゅんこう式が行われました。

秋田市に新たに完成した「水稲種子センター」は、稲の種もみの選別や消毒を行うための施設です。

もとの施設の老朽化を受けて、JA秋田なまはげが、およそ3億円かけて整備し、先月完成しました。

しゅんこう式には、秋田市の穂積市長やJAの関係者などおよそ50人が出席し、はじめに記念のテープカットを行いました。

式の中で、穂積市長は「高齢化による担い手不足や生産資材の高騰など、先行き不透明な部分もあるが、農家の皆さんに寄り添い、育てていきたい」とあいさつしました。

JA秋田なまはげによりますと、新しい施設には最新の設備が導入され、種もみの選別や消毒がこれまでの2倍、1時間で2トンまで可能になるほか、優良な種もみを選別する精度も向上したということです。

JA秋田なまはげの佐藤広美代表理事組合長は「12月までかかっていた選別作業が11月には終わり、農作業が効率化する。あきたこまちやサキホコレなどの優良な種子を届けることができると期待している」と話していました。

この施設は、ことし9月下旬から稼働が始まる予定です。