地元小学生向けにサケの稚魚の放流体験 にかほ市

にかほ市で地元の小学生向けにサケの稚魚の放流体験が行われました。

にかほ市は、自然を守ることの大切さや地元の漁業を学んでもらおうと、海水の温度が上がってサケが川から海に泳ぎ出すこの時期、小学生向けにサケの稚魚の放流体験を行っています。

16日は市内を流れる川袋川のそばにあるサケのふ化場に、院内小学校の3年生15人が集まりました。

子どもたちは6センチから7センチほどに育った稚魚が入ったバケツを受け取ると、「大きくなって帰ってきてね」などと声をかけながら合わせておよそ5000匹の稚魚を放流しました。

参加した男子児童は「稚魚は小さくてかわいかったです。立派なサケになって帰ってきてほしいです」と話していました。

この地域でサケ漁を行っている川袋鮭漁業生産組合によりますと、サケの漁獲量は年々減少していて、去年とれたサケはおととしより6000匹以上少ない1万300匹余りだったということです。

川袋鮭漁業生産組合の池田智組合長は「子どもたちに楽しんでもらえる放流体験の機会を大切にしながら、サケ漁を文化として継承していきたいです」と話していました。