県内全域に過去最も早い「ツキノワグマ出没注意報」

ツキノワグマの目撃件数がことしも例年より多いことから、秋田県は県内全域に「ツキノワグマ出没注意報」を出し、クマの被害を防ぐ対策を徹底するよう呼びかけています。

県内では去年、クマに襲われるなどしてけがをした人が70人と過去最悪となりましたが、ことしもクマの目撃が相次ぎ、県によりますと、今月に入ってから14日までに目撃されたクマは24件にのぼりました。

目撃件数は、過去5年間の4月の平均の1.25倍となり、県は15日、「ツキノワグマ出没注意報」を県内全域に出しました。

これは、注意報の運用が始まった2016年以降で最も早いということで、期間は来月末までとなっています。

県は、去年の秋に集落にある畑や実のなる木に依存して、そのまま集落の近くに居ついたクマがいると考えられるとして、クマのエサとなる米ぬかや生ゴミは屋外に放置せず、車庫や物置の扉はふだんから閉めておくよう呼びかけています。