小林製薬「紅麹」問題で消費者庁などがQ&Aを公開

小林製薬の紅麹の成分を含むサプリメントを摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題で、消費者庁などは、不安の声に答えるためのQ&Aを作成し、ホームページで公開しています。

小林製薬をめぐっては、大阪市が「紅麹コレステヘルプ」「ナイシヘルプ+コレステロール」「ナットウキナーゼさらさら粒GOLD」の3つの製品に回収命令を出しています。

消費者庁などが公開したQ&Aによりますと、まず、他社が製造した「ベニコウジ色素」は、紅麹菌の培養液から抽出して得られた色素を主な成分とした食品添加物で、米に紅麹菌を加え、培養、加熱、粉砕などをした小林製薬の紅麹原材料とは製法と使用目的が異なるとしています。

また、しょうゆやみそ、日本酒など、日本の伝統的な発酵食品に幅広く使われる「麹」と紅麹の違いについて、麹は穀類にアスペルギルス属の菌を増殖させたものであるのに対し、紅麹は穀類にモナスクス属の菌を増殖させたもので、異なる種類の生物を利用して作られた違うものだとしています。

消費者庁などは「今後も原因究明などを踏まえて、順次、内容を充実させていく」としています。