去年の県内の飲酒運転による事故 5年ぶりに増加

去年1年間に県内で発生した飲酒運転による事故は前の年の2倍となり、5年ぶりに増加に転じたことが県警察本部のまとめで分かりました。

県警察本部によりますと、県内の飲酒運転による事故は平成30年の25件から毎年、減少していましたが、去年は前の年の2倍となる14件で、5年ぶりに増加しました。

種類別では、車両どうしの事故が9件で最も多く、このうち7件がほかの車両への追突事故でした。

歩行者をはねる事故は3件、単独事故は2件ありました。

飲酒事故のうち、死亡事故は2件で、走行中に車道を外れてのり面に衝突するなど、いずれも単独事故だったということです。

また、警察が去年酒気帯び運転や酒酔い運転の疑いで検挙したのは260件で、こちらも前の年から49件増え、3年ぶりに増加しました。

警察は、新型コロナウイルスの影響で自粛が続いていた飲酒を伴う会食が再開されたことが飲酒運転の増加につながったとみています。

県警察本部交通企画課は「4月は歓迎会や花見で飲酒の機会も増えると思うが、飲んだら乗らないという基本ルールを徹底してほしい」と呼びかけています。