子どものころから絵画教室に通う障害がある人の作品展 秋田市

子どものころから絵画教室に通いながら絵を学んできた障害のある人の作品を紹介する「プリミティブ・アートへの憧憬」展が秋田市で開かれています。

この作品展は、秋田市の絵画教室が開き、会場の秋田市のアトリオンには子どものころから絵画教室に通う20代から40代の生徒9人の油絵や水彩画などおよそ50点が展示されています。

このうち、小学4年生から20年以上にわたり絵画教室に通う女性の作品は、教室に通い始めたころから現在までの作品、3点が展示されています。

このうち、とうもろこしや鳥などを水彩絵の具で表現した作品は、絵画教室に通い始めたころに描いたもので、とうもろこしの粒などが丁寧に描写されています。

また、女性が最近手がけたというポストカードに赤や黒などの折り紙を貼り付けてなまはげの顔を表現した作品は、色の異なる折り紙を組み合わせ、なまはげの顔をうまく表現しています。

このほか、およそ20年にわたり絵画教室に通う男性の作品は、これまでに開催されてきたオリンピックの開会式をさまざまな色で華やかに表現しています。

展示会を企画した杉山正人さんは「小さいころの絵と今の絵を比べると、線を1本1本一生懸命描いているのがわかるし、気持ちがこもっている。わずかな期間だが、生徒が気持ちをこめて描いた作品がどう感じてもらえるか楽しみです」と話していました。

この展示会は、秋田市のアトリオンで今月7日まで開かれています。