秋田市出身の冒険家 阿部雅龍さん死去 41歳

日本人で初めてのルートで南極点への到達に成功した、冒険家で秋田市出身の阿部雅龍さんが今月27日、脳腫瘍のため、亡くなりました。
41歳でした。

秋田市出身の阿部さんは、平成31年に日本人として初めて南極のおよそ920キロにわたるルートを単独で歩いて南極点に到達することに成功しました。

その2年後には、同じ秋田県出身で日本人として初めて南極を探検した白瀬矗が途中で断念したルートで、南極点に向かう冒険に挑戦しましたが、期限内に到達できず、同じルートで再挑戦を目指していました。

しかし、支援団体によりますと、阿部さんは去年8月、激しい頭痛のため、受診した病院で脳腫瘍が見つかり、摘出手術を受けて治療を続けていましたが、今月27日に亡くなったということです。

阿部さんを支援してきた団体の中村真代表理事は、NHKの取材に「南極への再挑戦に向けてすべての準備が整っていた中で腫瘍が見つかり、こんなに早く旅立つことになるとは信じられず、悔しい思いでいっぱいです。彼が残した功績と思いを語り継いでいきたい」と話していました。

支援団体によりますと、今後、お別れの会を予定しているということです。