森林資源で地域活性化を 秋田の3公立大学が連携プロジェクト

県内の森林資源を活用して地域活性化につなげようと、県内の3つの公立大学は、研究などに連携して取り組むプロジェクトを新年度から本格化させることになりました。

このプロジェクトは、技術や教養、デザインといったそれぞれの強みを持つ秋田県立大学と国際教養大学、秋田公立美術大学の3つの公立大学が中心となり、民間企業などもあわせて20を超える団体が連携して取り組むものです。

プロジェクトでは、秋田に豊富にある森林資源を活用して、「空間」や「木材」、「まち」などの視点からこれまでにないものを生み出すことで森の価値を高めるための研究を10年かけて進めるとしています。

具体的には、環境への負荷がかからない合板の開発や自動車部品を木材で作るための研究などに取り組むということです。

3つの大学には、これまでの2年間、「科学技術振興機構」から1年あたり2500万円が助成されていましたが、新年度からはさらに拡充され、1年あたり最大2億円、10年間で最大17億円が助成される見通しです。

秋田県立大学の福田裕穂学長は「10年後の地域がどうあるべきかのビジョンを大学が中心となって考えたい。そのうえで、今までにないような使い方で新たな価値を見つけて、秋田にある森を地域の活性化につなげたい」と話しています。