秋田大学がAI活用し技術開発進める研究拠点を新設 開所式

秋田大学は、AI=人工知能を活用して人口減少などの地域の課題解決につなげようと、技術開発を進めるための新たな研究拠点を設け、18日、開所式が開かれました。

秋田大学に新たに設置されたのは「AI研究推進センター」で、18日の開所式には大学の関係者のほか、企業や県の担当者などおよそ50人が出席しました。

式では、山本文雄学長が「人口減少や高齢化など秋田の課題を解決するためにはAI技術の活用が急務となっている。あらゆる分野でAIの導入を推し進められるような研究拠点にしていきたい」とあいさつしました。

新たな拠点は、今月11日に大学内に設けられ、学部や学科の枠を超えて企業と連携しながらAIに関する研究やIT人材の育成強化を目指しています。

具体的には、人の感情や行動を学習して判別し、高齢者の健康管理をサポートするシステムや、雪国ならではの環境に対応して自動で除雪するロボットの開発などを進めるということです。

式のあと、センター長を務める景山陽一教授は「新たな拠点の開設をきっかけにさらなる産学連携を進め、地域に貢献できるような実用的な技術の開発を進めていきたい」と話していました。