春闘 連合秋田が知事に支援要請 物価上昇を上回る賃上げなど

県内の春闘が本格化するのを前に連合秋田が県庁を訪れ、働く人たちの待遇や労働環境の改善などについて佐竹知事に支援を要請しました。

ことしの春闘では、大手企業の間で集中回答日となる13日を待たずに高い水準の賃上げで決着する動きが相次いでいて、県内の中小企業でも今後、賃金交渉などが本格化します。

それを前に12日、連合秋田の才村泰彦会長らが県庁を訪れ、春闘に関連する要請書を佐竹知事に手渡しました。

要請書では、物価の上昇を上回る賃上げや長時間労働の是正、ジェンダー平等やハラスメント対策など、5つの項目であわせて24点について求めています。

連合秋田によりますと、ことしの春闘での賃上げの要求額の平均は速報値で1万4228円で、連合秋田の当初の目標をおよそ1000円上回り、この30年間で最も高くなっているということです。

要請書を受け取った佐竹知事は「実質賃金が下がっているが、賃金を上げられない状況ではないので、中小企業の経営を支援しながら政労使で連携して賃上げを進めたい」と述べました。

要請のあと、才村会長は「要求額は、物価上昇などで県民の生活が苦しくなっていることのあらわれだ。今回の春闘の主役は中小企業で、中小企業で賃上げをしないと全体への波及がないので、その点を踏まえてしっかり戦いたい」と話していました。