寝台特急「あけぼの」の車両 5月に宿泊営業再開へ 小坂町

小坂町の観光施設「小坂鉄道レールパーク」で宿泊施設として活用している寝台特急「あけぼの」の車両について、町はコロナ禍で営業を休止している間に傷んだ車両の整備が終わったことから、ことし5月に宿泊の営業を再開することを決めました。

小坂町の第三セクターが運営する「小坂鉄道レールパーク」では、かつて東京・上野と秋田県を経由して青森の間を結んでいた寝台特急「あけぼの」の車両を宿泊施設として活用してきましたが、新型コロナの影響で4年前から宿泊の営業を取りやめていました。

この休止期間で、車両にさびや雨漏りなどが見つかったため、町はふるさと納税の制度を活用したクラウドファンディングで修繕費用の寄付を募り、目標のおよそ1.7倍にあたる607万9000円の寄付が寄せられました。

町によりますと、これらの資金を活用して車両の整備を行った結果、ことし5月から宿泊の営業再開を決めたということです。

営業日は10月までの毎週、土曜日から日曜日にかけてですが、8月は営業日を増やす計画で、詳しい営業日や予約は来月、小坂鉄道レールパークのホームページに掲載される予定だということです。

小坂町産業観光課は「国内で唯一、線路上を走る“動く”ブルートレインとして全国から注目を浴びている施設なので、ぜひ、多くの人に利用してもらいたい」と話しています。