男鹿水族館GAOでテロ対応訓練 従業員が避難誘導の手順確認

多くの人が集まる観光施設で有毒ガスを使ったテロが発生した場合の対応を学ぶ訓練が秋田県男鹿市の水族館で行われ、従業員が避難誘導の手順などを確認しました。

男鹿市の男鹿水族館GAOで行われた訓練には、従業員や警察官、それに消防隊員のおよそ30人が参加しました。

訓練は水族館の1階にある大水槽の前に置いてあったペットボトルから有毒ガスが発生し、客が倒れた想定で行われ、異変を知らされた従業員が警察に通報するとともに館内放送ですぐに施設の外へ避難するよう呼びかけました。

そして、防護服を着た消防隊員が水槽の前で倒れていた人を担架で運び出すとともに、化学物質を使ったテロなどに対応する警察の機動隊の部隊が不審物を回収していました。

警察によりますと、近年のテロは観光施設や駅など不特定多数の人が集まり、警備が手薄な場所で起きているということで、従業員は避難誘導の手順や経路について入念に確認していました。

男鹿水族館の小西司社長は「不審物を想定した訓練の経験がなく、戸惑った従業員もいたので、今後、不審物を想定したマニュアル整備も必要だと感じた」と話していました。

男鹿警察署警備課の赤川一希課長は「施設を管理する人たちは日頃から不審物などがないか目を光らせて、発見したらすぐ警察や消防へ通報してほしい」と話していました。