大雨の被災者へ炊き出しなど支援 秋田市のNPOを表彰

去年7月の記録的な大雨から半年以上にわたり被災した人たちへ炊き出しなどの支援を続けてきた秋田市のNPO法人が、地元の企業経営者などで作るロータリークラブから表彰されました。

表彰されたのは、秋田市を拠点に生活困窮者や障害者の支援などに携わるNPO法人、「あきた結いネット」です。

28日の表彰式では、秋田ロータリークラブの松浦隆一会長から「あきた結いネット」の坂下美渉理事長にに表彰状などが手渡されました。

「あきた結いネット」は、去年7月の記録的な大雨で被災した秋田市内のおよそ360世帯に対して、半年以上にわたって炊き出しや弁当の配布を行いこれまでに6000食以上を支援してきたことなどが高く評価されたということです。

受賞後に講演した坂下理事長は大雨後、すぐに全国の支援団体から寄付金や食料品が集まり、ボランティアの協力もあって多い時で1日400食ほどの炊き出しができたことなどを振り返りました。

そして、大雨による浸水被害は、住宅の中を見なければ被害の深刻さが伝わりづらく、半年以上がたった今も支援が必要な人はいるとして、改めて継続的な支援を訴えていました。

坂下理事長は「食の支援を通して多くの笑顔を届けることができた。秋田市や社会福祉協議会とも協力しながら、今後もできることをサポートしていきたい」と話していました。