去年の白神山地入山者は3万9600人 4年ぶり前年上回る

秋田県と青森県にまたがる世界自然遺産の白神山地に去年、入山した人は3万9600人となり、4年ぶりに前の年を上回りました。

白神山地は世界最大級の原生的なブナ林が広がる広大な山岳地帯の総称で、去年、世界自然遺産に登録されてから30年となりました。

この入山者の数を環境省がまとめたところ、去年4月から11月にかけての秋田県側と青森県側からの入山者は合わせて3万9600人となり、前の年の同じ時期を2万3390人上回りました。

入山者の数が、前の年を上回ったのは令和元年以来、4年ぶりです。

一方、入山者の数は平成16年の8万1407人がピークで、去年もピーク時の半分程度となっています。

環境省東北地方環境事務所は「新型コロナが5類に移行したことや世界自然遺産登録から30年を記念したイベントがあったことなどで入山者数が増えた。周辺の自治体で自然を利用した観光ツアーなどが徐々に企画されつつあるので、協力していきたい」としています。