障害や病気のある人の就職を支援 秋田市でセミナー

障害や病気を抱える人の就職を助けようと、秋田市で公的な支援制度や実際の就職事例などを紹介するセミナーが開かれました。

このセミナーは、障害や精神疾患を抱える人の就労を支援する施設を運営するNPOが外部の支援機関と協力して初めて開き、21日は施設の利用者などおよそ10人が参加しました。

講師には、ハローワーク秋田の茂木恵子専門支援部門長が招かれ、公的な制度や実際の就職事例などについて参加者に紹介しました。

茂木部門長は企業が出す求人には条件が合えば誰でも応募できる一般の求人と、障害のある人に配慮した専用の求人の2種類があり、専用の求人ではハローワークの職員が面接に同行したり事業主にアドバイスをしたりするなどのサポートを行っていると説明しました。

その上で実際に就職した20代の男性の事例を紹介し、ハローワークの仲介で事前に職場見学や実習を行い、徐々に仕事に対する不安を解消していったと話し「少しでも興味がある求人を見つけたら支援機関に相談してみてほしい」と参加した人たちに呼びかけていました。

施設で就労支援に取り組んでいる安部みず穂さんは「長く仕事を続けていけるのか、症状とうまくバランスをとって働くことができるかという面で不安を抱えている人が多くいます。仕事に対して一歩踏み出す場所として、今後もセミナーなどを開いていきたい」と話していました。