秋田港で大型トラックの自動運転の実証実験

トラックドライバーの担い手不足が課題となる中、負担軽減につなげられないか、大型トラックの自動運転の実証実験が秋田市で行われました。

この実証実験は国や県、それに荷主企業などが秋田港で行っているもので、30日は大型トラックが路上の障害物を感知できるかどうかの実験が行われました。

実験はドライバーが乗った状態で行われ、大型トラックに取り付けられたセンサーなどが横断歩道上の人型の模型を感知するとトラックは自動で止まり、模型が取り除かれると再び自動で発進していました。

一方、横断歩道の周りにいた人にもセンサーが反応してしまい、発進に時間がかかる場面もありました。

東北地方整備局は、県内で実験することで雪道でのデータを集めたいとしていて、来月にも同様の実証実験を行い、積雪や強風といった厳しい冬の気候の中でも問題なく自動運転できるか確認することにしています。

秋田港湾事務所の荒川圭所長は「人口が減る中、荷物を運ぶ上での自動化は避けて通れないので、地域産業を維持するためにも実験に積極的に取り組んでいきたい。安全性の検証などまだまだ課題は多いが少しずつ前進していきたい」と話していました。