視覚障害者や盲導犬への理解を深める授業 秋田市の小学校

視覚障害について理解を深めてもらおうと、盲導犬の訓練センターの職員が秋田市の小学校を訪れ、盲導犬を連れている人を見かけた際の対応などについて授業を行いました。

授業を行ったのは日本盲導犬協会仙台訓練センターの豊田まどかさんで、29日、ラブラドールレトリーバーのバジルと一緒に秋田市の明徳小学校を訪れました。

最初に豊田さんは「盲導犬はスーパーや飲食店だけでなく、新幹線や航空機の中など、常に視覚障害の人のそばにいて仕事をしています」と述べ、オレンジ色のハーネスが目印だと紹介しました。

その上で、バジルとともに会場の中を歩き、「ゴー」や「レフト」などの指示に合わせてスムーズに障害物を避けたり、狭い道を避けたりする様子を実演しました。

一方、盲導犬は、信号機の色を教えたり、道案内したりすることができず、盲導犬を連れている人を見かけた際にはあいさつをして困っていることがないかどうか尋ねてみてほしいと呼びかけていました。

授業に参加した4年生の女の子は「きょうの授業をきっかけにもっと盲導犬について詳しく知りたくなりました」と話していました。

豊田さんは「盲導犬を見かけた際には犬ではなく、盲導犬のユーザーの人の方に『お手伝いできますか』とか『こんにちは』とか、何か一言でもかまわないので、声をかけていただけたらとてもありがたいです」と話していました。