春節を前に 台湾の企業が仙北市の観光地を視察

台湾で旧正月である「春節」を迎えるのを前に、秋田に観光客を呼び込もうと台湾の企業が秋田県仙北市の観光地を視察しました。

秋田県を訪れているのは、行政などから委託を受けて日本の観光地を台湾でPRしている企業で、観光需要が高まる来月の春節を前に秋田の観光PRにつなげようと社員らおよそ30人が観光地を視察しました。

一行は29日、仙北市角館町の武家屋敷を巡り、古い街並みを歩いて写真を撮ったり、土産店で特産のきりたんぽなどを味わったりしていました。

去年12月には秋田と台湾を結ぶチャーター便が再開していて、県によりますとことし3月までのチャーター便の座席の予約はおよそ9割がすでに埋まっているということです。

視察を行った企業の黄玉雲社長は「コロナ禍が落ち着き日本の大きな都市から台湾の観光客が戻り始めたが、今後は地方への訪問を検討する人が増える。中でもアクセスが不便だった秋田でチャーター便が再開したことで、ことしは秋田を旅行先に選ぶ人が多いのではないかと見込んでいる」と話していました。