花嫁と花婿が馬そりに乗って進む「花嫁道中」 羽後町で再現

昔ながらの嫁入り行列を再現した「花嫁道中」が羽後町で行われ、馬そりに乗って町なかを進む花嫁と花婿を地元の人たちが祝福しました。

羽後町の「花嫁道中」は、町のにぎわいにつなげようと昭和30年代まで行われていた「嫁入り行列」を再現していて、冬の風物詩として親しまれています。

ことしの花嫁は羽後町出身の田代麻梨さん(25)、花婿は和希さん(30)で、あでやかな衣装に身を包んだ2人は馬そりに乗って町の中心部から山あいの集落までの15キロの道のりを進みました。

ことしは雪不足で道路に雪がほとんどないため、そりを引く馬の負担を減らそうと関係者が機械などを使って道路上に雪を敷き、その上を馬そりが進んでいきました。

2人は途中、神社に参拝しておはらいを受けたり、商店街の広場で集まった地元の人たちから花束による祝福を受けたりしていました。

「花嫁道中」を見に来た人たちは「幸せそうでほっこりしました。これからもこの行事が続いてほしい」と話していました。

花嫁花婿となった田代さん夫婦は「たくさんの人に見守られて思い出に残るイベントになりました。これから大変なこともあると思いますが、2人で協力して乗り越えていきたい」」と話していました。