バレンタイン商戦始まる 地方色豊かな個性的な商品も

秋田市の商業施設で早くも来月14日に向けたバレンタイン商戦が始まっています。
ことしはチョコレート選びに合わせて、秋田県の名物にも注目してもらおうとする取り組みが広がっています。

このうち、秋田市のデパートでは、25日から地下1階の催事場に特設売り場を開いていて、チョコレートやクッキーなど全国各地や海外の36ブランド、およそ470種類の商品が販売されています。

ことしは新型コロナウイルスが5類に移行してから初めてのバレンタインデーで、店によりますと、プレゼント需要の伸びなどで去年より多くの人が訪れているということです。

また、和菓子を取り入れたチョコレートや県産のほおずきや栗を使った焼き菓子など個性的な商品も用意されていて、訪れた人は店員に話を聞きながら気に入ったものを選んでいました。

デパートの販売促進担当の菊地麻美さんは「バレンタインといえばチョコレートですが、そこに県産の食材を使うことで秋田県のアピールにもつなげていきたい」と話していました。

一方、JR秋田駅の駅ビルにある地酒や名産品をあつかう店でも、26日からバレンタインデーやホワイトデーに向けて地元の酒蔵と協力したチョコレート菓子の取り扱いを始めました。

用意したのは地酒の酒かすをチョコレートと一緒に生地に練り込んだブラウニーで、土産物としての販売のほか、地元の利き酒師がブラウニーと合うように特別に調合した日本酒と店内で味わうことができます。

こうした商品を展開するのは今回が初めてだということで、店長の黒澤涼太さんは「控えめの甘さとほんのりとした酒かすの風味が特徴的で、甘いものが苦手な人でもお酒が苦手な人でも食べやすい。こうした商品をきっかけに地酒にも興味をもってもらいたい」と話していました。