国際教養大学 20周年前にシンポ 今後のあり方で意見交わす

国際教養大学の開学20周年を前にしたシンポジウムが開かれ、地元の企業や大学関係者らが今後の大学のあり方について意見を交わしました。

秋田市の国際教養大学の講堂で開かれたシンポジウムには大学生のほか、県内の高校生や大学関係者などあわせておよそ200人が参加しました。

シンポジウムでは1期生の卒業生で、秋田ノーザンハピネッツで社長を務めている水野勇気さんが講演し、「常に変化を続ける大学生活を過ごしたなかでチャレンジ精神が身につき、秋田でプロスポーツの設立を実現することもできた。大学にはこれからの社会の情勢にあわせて変化をとめないでほしい」と思いを述べました。

また、モンテ・カセム学長は、「秋田の人たちに支えられながら世界200を超える大学との連携が築き上げられてきた。多様な人材とともに森林資源の活用や健康寿命の延伸など秋田の発展にさらに貢献していきたい」と述べました。

国際教養大学によりますとこれまでにおよそ2600人が大学を卒業し、国内外の金融や商社など幅広い分野で活躍しているということです。

国際教養大学への受験を考えている高校2年生の女子生徒は、「外国人が少ない秋田で世界とつながる大切な役割を果たしていると思います。さらに多様な組織と連携を広げ、秋田を盛り上げてほしい」と話していました。