東成瀬村 公共交通のあり方 子どもたちが話し合う

東成瀬村で、公共交通のあり方を地元の子どもたちが話し合うワークショップが開かれ、さまざまな要望や解決に向けた提案が出されました。

このワークショップは魅力あるまちづくりにつなげようと東成瀬村などが国の事業を活用して開き、地元の小中学生およそ50人が参加しました。

この中では放課後や休日に行きたいところをあげてもらったうえでそのための交通手段をどう確保していくか、意見を出し合いました。

子どもたちからは村の外にある飲食店やスーパー、映画館などに行きたいが、バスの本数が少ないため、なかなか行けないといった声が相次ぎました。

そしてバスの本数を増やして使いやすくしてほしいといった要望が出されたほか、村内の空き家を無料で貸し出して飲食店を誘致したり、移動販売で村に来てもらったりする工夫も必要だといった提案が出されました。

参加した中学生は「いろいろアイデアが出ておもしろかった。これからも自分ができることを考えて親など周りの人に考えを伝えていきたい」と話していました。

東成瀬村によりますと村からは横手市や湯沢市へのバス路線が4路線ありますが、去年の利用者は1万3000人余りと4年間でおよそ5000人減っている一方で、路線を維持するためのバス会社への補助金は4年間で100万円以上増え、去年はおよそ340万円にのぼったということです。

このためバス路線の維持だけでなく、新たな交通システムも検討する必要があるということです。

東成瀬村企画課の菅原英樹課長は「子どもたちが公共交通について深く考えるきっかけになったと思う。子どもたちの意見をまとめて村の施策にも反映させていきたい」と話していました。