3校が統合する「鹿角高校」の新校舎 市民100人が見学

鹿角市と小坂町の3つの高校が統合して、ことし4月に開校する「鹿角高校」で新築校舎の見学会が開かれました。

「鹿角高校」は、生徒数の減少などから鹿角市の花輪高校と十和田高校、それに小坂町の小坂高校を統合し、花輪高校の校舎を改修するなどして、ことし4月に開校します。

見学会では事前に申し込んだ市民などおよそ100人が新築された実習棟を見学しました。

鉄筋コンクリート造り3階建ての実習棟は、壁の一部やドアなどに県産木材を使っているのが特徴で、産業工学科の実習室などを備えています。

このうち、1階の実習室は、金属加工などに使う大型機械が直接、搬入できるよう、ドアが部屋の外に向けて大きく開くようになっています。

また、230人分の座席と机がひな壇状に設置された講堂では、中に入った参加者から「すごい」とか「大学みたい」といった驚きの声が上がっていました。

鹿角高校への進学を志望している中学3年生は「自分の想像を超えるすごさだったので、入学できるようもっと勉強を頑張りたい」と話していました。

鹿角高校の母体となる花輪高校の佐藤貢校長は「見学会を通じて興味関心を高めてもらい、入学してくれる生徒が1人でも増えてくれればうれしい」と話していました。