災害支援について考える集会 秋田市のNPOが大雨の体験語る

大規模な災害が相次ぐ中、災害時の支援について考える集会が秋田市で開かれ、去年、大雨の被害に見舞われた秋田市のNPO法人が体験を語りました。

この集会は21日、災害支援のノウハウを東北各地に共有しようと秋田市で開かれたもので、東北6県の災害支援団体のスタッフなど30人が参加しました。

この中で秋田市のNPO法人「あきたパートナーシップ」の畠山順子理事長が講演し、去年7月の記録的大雨でボランティアと被災者をつないだ中間支援の経験を振り返って、「全国から殺到した支援の申し出に戸惑い、すぐに被災者へつなぐことができなかった。今後、市や社会福祉協議会と対応のしかたを話し合わないといけない」と述べました。

また、山形県川西町のNPO法人「きらりよしじまネットワーク」の高橋由和事務局長も講演し、「おととし8月の大雨では、防災マニュアルの作成や要避難者の把握を事前に行っていたことなどから迅速に避難ができた」と報告しました。

参加した藤里町の男性は「秋田県の災害の対応力は課題が多いと思う。去年の大雨の経験をどう蓄積していくかが大切だ」と話していました。